
こちらの記事では、キングダム25〜33巻のあらすじを紹介しています。
キングダム25〜33巻では、合従軍による秦国への侵略の足がかりとなる函谷関攻防戦編のことが描かれています。
その見どころについても紹介したいと思います。
目次
キングダム25〜33巻のあらすじ
キングダム25巻のあらすじ

秦国に突如訪れた、国家存亡の危機。
秦国以外の全ての国が、同時に秦国へ侵攻してきたのだった。
合従軍と言われるこの軍は、長い中華の歴史においても、これまで一度しか起こったことはなかった。
かつて、同じように合従軍の矛先となったのは斉国で、この時国土のほとんどを失っている。
絶対絶命の状況の中で、昌平君、昌文君を筆頭に、生き残るための策略を練った末、唯一の答えにたどり着く。
それは、国門となる函谷関に全兵力を集結させ、死守するといったものであった。
山陽の攻防戦で活躍した蒙驁、王翦、桓騎に加え、王騎の副将だった騰、そして、馬陽の戦いで活躍した蒙武、さらに、飛信隊をはじめとする、若い世代も、国境付近の警備から呼び戻されて函谷関に集結する。
キングダム26巻のあらすじ

秦国の存亡を懸けた函谷関の戦いの火蓋が、いよいよ切って落とされる。
初日の戦いで、もっとも大きく動いたのは、函谷関の左の戦場で行われている、蒙武・騰連合軍と楚軍との戦いだった。
兵力では楚軍が上回るも、大きな戦果をあげたのは、秦国軍だった。その要因となったのは、王騎を副将として支え続けてきた騰である。
騰は、あの王騎にすら引けを取らない、武の力と戦術眼を持つ将軍だった。
キングダム27巻のあらすじ

函谷関の攻防戦は、2日目以降、初日とはうって変わって、凡戦となる。
合従軍の狙いは、秦国軍の消耗だった。時間をかけて、少しずつ秦国軍の兵力を削りつつ、総攻撃の機会を伺う。
秦国軍の将軍たちは、相手の狙いに気付きながらも、有効な対策を打てずにいた。
そんな中、7日目にして、張唐将軍が担当する函谷関の一部に、異変が起こる。韓軍の総大将・成恢(せいかい)が、毒兵器を使って攻撃を仕掛けてきたのだった。
これにより、鉄壁を崩さず持ちこたえていた函谷関に、小さな綻びが生じたのだった。
そして、15日目。
いよいよ、合従軍の総攻撃が始まる。
キングダム28巻のあらすじ

7日目に、成恢の毒兵器による攻撃を受けた張唐の担当エリアに生じた綻びを狙って、魏国軍がなだれ込む。
張唐は、必死になんとか持ちこたえようとするものの、毒を受けた兵たちは次々に倒れていく。
張唐の担当エリアの隣に位置していた桓騎は、その様子を見て、とんでもない行動に出る。
敵も味方も、この場にいる全ての人間の視線と意識が函谷関の城壁の上部に集中しているのを利用して、少数の兵だけで数十万もの敵軍の中を潜り抜けようというのだった。
キングダム29巻のあらすじ

蒙武・騰連合軍と楚軍のぶつかり合いの中で、キングダム史上、もっともハイレベルな一騎打ちが行われようとしている。
蒙武と汗明の一騎打ちは、両軍の勝敗を大きく左右すると共に、中華最強を決める闘いでもあった。
剛と剛の、激しいぶつかり合いは、少しずつだが汗明の方が優勢に・・。
至高の戦いの決着が近く中で、楚軍のカリンが、不穏な動きを見せ始める。そして、総司令の李牧と春申君に対して、函谷関の門をくぐり抜ける準備をするように知らせるのだった。
秦国の国門に、いよいよ陥落の刻が迫る。
キングダム30巻のあらすじ

燕国のオルド将軍との心理戦を制した王翦の活躍により、函谷関はギリギリのところで陥落を免れた。
また、同時に合従軍の最大の切り札を使わせたことで、傾城は一気に逆転しつつある。
さらに、唯一合従軍に参加しなかった斉国の存在があるため、これ以上戦いを長引かせることは難しい状況になっていた。
秦国軍に希望が見え始めた中で、本能型の武将・麃公と信は、李牧がまだ大きな動きを見せていないことに疑問を感じていた。
2人の予感は、当たっていた。
李牧は、開戦直後の15日前から少しずつ自軍の兵を、秦国の首都咸陽へ向けて送っていたのである。
再び兵を集結させた李牧は、南道を通って咸陽を目指す。
秦国は函谷関の守りにほとんどの兵を割いているため、李牧軍を迎え撃つ兵力など残していない。
今度こそ、絶体絶命かと思いきや、李牧の前に立ち塞がったのは、麃公将軍と飛信隊だった。
李牧の高等戦術“流動”を本能的に交わした麃公将軍は、李牧の前に現れた武神・龐煖と一騎打ちを初める。
キングダム31巻のあらすじ

秦国存亡を懸けた戦いは、その場所を函谷関からサイへ移した。
サイにいるのは、訓練を受けた兵士ではなく、ただの民間人である。
王騎のような英雄クラスの大将軍ならまだしも、並みの将軍では、民間人を奮い立たせ、高い士気を持つ兵士に変えるようなことはできない。
可能性として残されたのは、秦国国王の嬴政だけだった。
政は、3万人もの民衆の前に立ち、決して威圧するでもなく、友に語りかけるように、一緒に国を護るために、戦ってほしいと話し始めるのだった。
キングダム32巻のあらすじ

秦国大王の檄により、民衆は士気の高い兵士へと変わった。
初日の戦いを終えたあと、夜通し行われた夜襲に対応することで、ほとんど休息がとれず2日目を迎えるなど、サイは厳しい戦いを強いられるが、政が共に戦っていることで、高い士気を保つことができていた。
しかし、肉体の限界は訪れる。
サイの四方の壁に、飛信隊、麃公兵、昌文君、介億が配置したが、そのうち西側の壁を担当していた昌文君がついに、敵の侵入を許してしまったのだった。
あっという間に、サイの内部を敵兵が埋め尽くし、もはやここまでと誰もがあきらめるなか、思いもよらぬ援軍が現れたのだった。
キングダム33巻のあらすじ

いよいよ、サイの攻防戦にも決着の刻が訪れる。
政の援軍の要請を受けた山の民が、遠く北方に遠征中であったにも関わらず、駆けつけてくれたのだった。
突如現れた、強力な山の民の攻撃を受け、李牧軍は全軍退却を余儀なくされる。
しかし、そんな状況の中で、再び武神・龐煖が現れる。山の民の兵を次々に斬り伏せる龐煖に、楊端和が立ち向かおうとするが、その楊端和を制して、龐煖と対峙したのは、信だった。
函谷関攻防戦編の見どころ
合従軍の侵攻に驚愕する秦国の中枢
最初は、楚軍による単独の侵攻だと思われたのですが、魏国軍がそれに続き、さらに趙、燕、韓と、中華全土の国が秦国を滅ぼすために同時攻撃を仕掛けてきていることに気づいたときの、嬴政をはじめとする、国家中枢が驚愕する様子は、事態の深刻さが十分に伝わって来るものでした。
個人的には、キングダムは将どうしの一騎打ちよりも、こういった知略によるせめぎ合いのシーンが、緊迫感がひしひしと伝わってきて面白く感じます。
蒙武と汗明の至高の一騎打ち
武神・龐煖に匹敵する武の力を持つ2人の一騎打ちは、キングダム史上でも、もっともアツい戦いです。
剛と剛のぶつかり合いなので、一瞬でも対応を間違えば終わりという、緊迫した戦いが繰り広げられます。
この2人の戦いと肩を並べられるとすれば、王騎と龐煖、信と輪虎の戦いくらいだと思います。
羌瘣と幽連の因縁の戦い
羌瘣は、姉の仇である幽連の居場所をついにつきとめます。
合従軍の戦いで、最大規模の戦いが繰り広げられたあと、スケールは小さくなろうとも、キングダムファンの誰もが気になっていた2人の戦いが始まろうとしています。
まとめ
キングダムの単行本25巻〜33巻で描かれている函谷関の攻防戦は、キングダム史上、最大規模の戦いでした。
知略、心理戦、一騎打ち、どれを取っても至高の戦いが繰り広げられるので、一気に読み進めることができるはずです。
私が好きなシーンは、やっぱり、政がサイの民衆に奮起を促そうと語りかけるシーンです。
河了貂も言っていますが、サイの民衆が立ち上がった瞬間は、本当に鳥肌ものです。
▶︎▶︎キングダム34〜37巻のあらすじ|王弟謀反〜著雍攻防戦編の見どころ
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