こちらの記事では、キングダム46〜56巻のあらすじを紹介しています。
キングダム46〜56巻では、鄴攻防戦編のことが描かれています。
その見どころについても紹介したいと思います。
目次
キングダム46〜56巻のあらすじ
キングダム46巻のあらすじ
中華統一への道における、最初の拠点となるはずだった黒羊の丘は、李牧の防衛戦略により、その効果を徐々に失いつつある。
黒羊の丘よりも、西部に次々と砦や城を築くことで、秦国軍の侵攻を遅らせようとしたのだ。
嬴政が中華統一にかける期間として掲げたのは15年。これは、秦国が国力を維持しながら戦い続けられる限界の数字でもある。
そのため、李牧は、とにかく時間をかけさせればいいと考えていた。
秦国の将軍のうち、数名は現状の戦略では、中華統一は難しいと気づき始めている。
秦国軍総司令の昌平君は、誰よりも早くこの事実に気づき、新しい戦略を打ち立てる。
それは、戦略としては下の下ともいえるものだったが、李牧を出し抜くためには、その方法しかないと断言する。
昌平君が打ち出した戦略は、いきなり趙国の王都圏にある第二都市・鄴を攻め落とすことだった。
鄴攻めのことは、王翦、桓騎、楊端和の大将の他に、ほんのわずかしか知らされずに20万もの軍勢を率いた大遠征が始まる。
この作戦は、どれだけ長く李牧を欺き続けられるかにかかっている。最低でも、鄴へ向けて進路変更する金安にたどり着くところまでは、気づかれずに進軍しなければ話にならない。
秦国軍は、兵糧に細工を施すなどして、李牧に鄴攻めをけどられることなく、金安にたどり着く。
そして、総大将の王翦は、ここで将たちを集めて始めて、本当の目的地が鄴であることを伝える。
金安からの畳み掛けるような展開は、まばたき厳禁!キングダム史上最高の心理戦はまだ始まったばかり!
キングダム47巻のあらすじ
さすがの李牧も、秦国軍の本当の狙いが鄴であることに気づいたとき、机に拳を力一杯叩きつけて、取り乱す。
すぐさま、王都圏へ伝令を飛ばし、最短で王都帰還を目指す。
一方、王翦総大将率いる20万の秦国軍は、順調に進軍を続け、趙国の国門、列尾に到達する。
これまで、時間の浪費をさけるために、中規模以上の城の近くを迂回してきたが、列尾ばかりはさすがに避けては通れない。
列尾の攻略を任されたのは、楊端和軍と飛信隊だった。今回は、ただ城を攻め落とすだけではなく、如何に短い時間で成せるかにかかっている。
キングダム48巻のあらすじ
王翦は、自ら鄴へ赴き、その城が不落であると確信すると、戦略を大きく変える。
鄴の斥候から戻った王翦は、趙国から奪い取った列尾を捨て、王都圏を奥深く進軍する。
3日間も列尾で足止めを食らっていたため、今度こそ、最短・最速で鄴へ向かうと思いきや、王翦は、途中で進路を大きく変える。
その先にあったのは、超国の小さな城があった。皆が王翦の目的を理解できぬまま、次々に、付近の城を攻め落としていく秦国軍。
李牧すらも始めは王翦の狙いに気づかなかったが、気づいた時には、すでに下準備は終わっていたのだった。
キングダム49巻のあらすじ
鄴を取り囲む桓騎軍。鄴を解放するためにやってくる、閼与と橑陽の軍をそれぞれ迎え撃つ、王翦軍と楊端和軍。
本命は、李牧が直接指揮を執る閼与軍との朱海平原での戦いだ。
王翦は左右のバランスを敢えて崩した布陣を展開する。あきらかに少ない左翼から始まるのは明白で、この大戦の第1陣を任されたのは楽華隊だった。
わずか5千の兵で、趙国右翼の紀彗軍3万へ突撃するが・・。
キングダム50巻のあらすじ
2日目。趙峩龍軍と岳嬰軍は、玉鳳隊の王賁に狙いを定める。
挟撃を受けた玉鳳隊は、退却を迫られる状況になるが、王賁が選んだのは、逃げではなく攻めの一手だった。
王賁は、趙国軍側を抜けて、その背後を沿うように駆けていく。誰もが王賁の狙いを理解できなかったが、この選択によって、秦国軍の右翼は、馬南慈軍をほぼ壊滅させる戦果をあげるこのになるのだった。
キングダム51巻のあらすじ
橑陽での戦いは、秦国軍が思わぬ窮地に立たされていた。
壁が管理していた兵糧が夜のうちに小屋ごと焼かれてしまったのだ。これにより、もともと大きな懸念材料だった兵糧は、死活問題へと発展したのである。
楊端和軍が相対しているのは、超国軍と犬戎王のロゾ。特に、犬戎の力が大きく、苦戦を強いられる。
残りの兵糧が3日となったところで、内輪揉めが御しきれないところまできたことを悟った楊端和は大きな勝負に出る。
キングダム52巻のあらすじ
壁は、自分の過失のせいで、楊端和軍全体に大きな被害を与えたことを、なんとしても取り戻したいという一心で、戦いに挑む。
壁軍は、犬戎三兄弟のうちに1人、ブネンを一時的に追い込む猛攻を見せるが、実はこの時、敵の術中にはまっていたのである。
ブネンは精鋭部隊をわざと外しておき、相手を懐深くまで誘い込んでから、一気にこれを叩くつもりだったのだ。
かくして、攻勢から一気に窮地に追い込まれた壁軍を助けに現れたのは・・?
キングダム53巻のあらすじ
秦国軍の右翼は、亜光が討たれたことで、代理で王賁を将を立てることを総大将の王翦に進言するが、王翦の返事は、「このまま戦え」だった。
大将不在のまま戦いに挑まなければならない右翼は、士気を保つことすら難しい状況にある。
そんな中で、王賁が珍しく信に作戦を持ちかける。
それは、作戦と呼べるようなものではなかったが、信は王賁の考えに乗ることを決める。
そして、翌朝。信と王賁はそれぞれが自分の隊の前に立ち、奮起を促す檄を飛ばし始めるのだった。
キングダム54巻のあらすじ
飛信隊と玉鳳隊が、それぞれ覚醒し、奮戦したことで、中央にいる王翦軍を大きく前へ前進させる結果となる。
中央軍が前に出たことで、いよいよ、初日からずっと狙っていた中央軍と右翼軍による李牧軍の挟撃の形が見えてきた。
しかし、翌日、秦国軍の勢いの源流となっている玉鳳隊に、嵐が吹き荒れる。
王賁が討たれてしまうのだ・・!
キングダム55巻のあらすじ
王賁が討たれたことで、流れが再び趙国軍へと傾く。ここで、もう一度流れを引き寄せるためには、趙国軍左翼の要である趙峩龍を打ち取ることが絶対条件だった。
信が趙峩龍を討つために、右翼全体が他の敵を引きつけ、動きを封じ込めていく。
何としても、この間に信が、趙峩龍を討たねば、秦国軍の勝利はない・・。
キングダム56巻のあらすじ
いよいよ、戦いも大詰め。
王翦軍と李牧軍が直接ぶつかり合う。
王翦軍は、これまで通り時間を稼ぐために守備を固める陣形で挑むかと思いきや、鄴からの急報を受けて、一転して超攻撃型の陣形で挑む。
李牧が、ここでの戦いに時間を駆けられるのは、鄴の陥落よりも、秦国軍の兵糧が切れるのが先だと読んでいたからだ。
しかし、鄴があと2日しか持たないという連絡を受けて、何としてもこの日で決着を付け、鄴を解放しに向かわないと意味がないのだった。
この戦いの勝敗の鍵を握るのは、やはり右翼の戦いだった。残る右翼の将は、尭雲と馬南慈。
その尭雲と対峙したのは、なんと重傷を負って満身創痍の王賁だった。
鄴攻防戦編の見どころ
李牧を出し抜く鄴攻め
これまで軍略において、右に出るものはいないとさえ思われた李牧を、昌平君を始めとする秦国の司令部が欺く展開。
鄴攻めを実現させるための計画から、大将の選出、そして20万の軍勢での進軍と方向転換。
すべてが、畳み掛けるような展開です。
間違いなく、これまでで最も興奮する知略の戦いです。
飛信隊と玉鳳隊の覚醒
兵糧が尽きかけ、いよいよ敗戦の色が濃厚になってくる中、王翦が、わざわざ信を呼び出し、持ちかけた作戦。
それは、王賁には珍しく、作戦とも言えないような内容でした。
でも、結果としてまた大きな見せ場が生まれることになります。
楊端和とバジオウの絆
敵の追撃をかわそうする楊端和と、それを護衛するバジオウ。
個の力で言えば、余程の相手が出てこない限り、負けることはない2人ですが、さすがに多勢に無勢なようでした。
犬戎の戦士たちに囲まれて、いよいよ絶体絶命かと思いきや、バジオウは、楊端和を絶対に護り抜くという気概だけで、窮地を脱していきます。
まとめ
キングダムの単行本46巻〜56巻で描かれている鄴攻防戦は、これまでで最も長い巻数が使われています。
46巻にある、鄴攻めの戦略を、昌平君らが構築するシーンは、きっと、食い入るように見てしまうと思います。
鄴攻めの計画から、大将の選定、出立から進軍までの展開は、私が一番好きなシーンです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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