
こちらの記事では、キングダム11〜16巻のあらすじを紹介しています。
キングダム11〜16巻では、王騎将軍が討たれることになる、秦趙攻防戦編が描かれています。
その見どころについても紹介したいと思います。
目次
キングダム11〜16巻のあらすじ
キングダム11巻のあらすじ

秦国は、中華統一の道の第一歩として、隣国の韓を20万の軍勢で攻め入る。
大将軍の蒙驁が率いる秦国軍は、韓の城を次々に攻め落としていく。
自国軍の勝利の報告が入るたびに、歓喜に沸く秦国だったが、この時、趙国との国境付近で異変が起きていた。
趙国軍が10万の軍勢を以って、国境付近の馬央を攻め落とす。秦国が、韓を攻めるために、守りが薄くなっているところを突かれたのだった。
趙国軍は、馬央の民衆を、女子供関係なく虐殺する。そして、次の目的地を馬陽とし、これを包囲するのだった。
秦国は、六大将軍最後の生き残りであり、“秦国の怪鳥”と呼ばれる、王騎を総大将として、趙国を迎え撃つ。
この戦いに、信は王騎直属の特別百人隊として参戦する。
信は、王騎が課した修行を攻略し、蛇甘平原の戦いで共に戦った仲間を中心とした部下を引き連れての参戦となる。
信は、この戦いでも武功を上げ、天下の大将軍に近づくことができるのか?
キングダム12巻のあらすじ

秦国軍と趙国軍の、最初のぶつかり合いは、蒙武と渉孟の活躍により互角の戦いになる。
その後も、拮抗した戦局が続く中、王騎は、信に「どさくさに紛れて」敵の将軍・馮忌(ふうき)を討つよう命じる。
馮忌は、軍師としても十分通用するほどの、知略に長けた将軍で、終盤でやっかいな存在になる前に、退場してもらおうというのだ。
王騎は、信の百人隊に、“飛信隊”の名を与える。理由は、色々あるが、一つには、信の名が広まりやすくするためだ。
飛信隊は、王騎の期待に応え、敵将の馮忌をどさくさに紛れて討ち取ることができるのか?
キングダム13巻のあらすじ

馬陽の攻防戦の初日は、飛信隊が敵将の馮忌を討ち取ったものの、兵力差で言えば、趙国が開戦前同様優位に立った状態で終わる。
2日目〜4日目は、引き続き、相手の兵力を削るための戦いが数日に渡って繰り広げられていく。秦国の攻撃の要は、副将の蒙武。
蒙武は、自ら先頭を切って、敵の防壁を打ち破り、幾度となく突破口を切り開いてみせる。蒙武の活躍によって、徐々に兵力差は縮まっていく。
そして、4日目。ついに、秦国軍は、超国軍を後方にある山の中へと全軍後退させる。
王騎将軍は、元々、超国軍が本陣としていた山に、新たな本陣を敷き、山中へと後退した超国軍を追撃する。
しかし、この日は、山に阻まれ、超国軍をまともに捉えることができずに終わる。
この日の夜。
飛信隊が所属する軍の野営地に、武神・龐煖が突如として現れる。
なんと、単身乗り込んで来たこの男こそが、超国軍の総大将だった。
キングダム14巻のあらすじ

飛信隊がいる野営地を、超国軍の総大将・龐煖が単身で急襲する。
信と羌瘣が二人がかりで挑むも、龐煖の圧倒的な武の力を前に苦戦を強いられる。
個の力では敵わないと判断した信は、集の力で龐煖を討ち取ろうとするも、返り討ちにあい、気を失ってしまう。
信が倒れたことで、飛信隊は退却を余儀無くされる。しかし、敵将の馮忌を討ち取ったことで上がった名が仇となり、敵将の万極の執拗な追撃を受け、飛信隊は散り散りとなり、その数は3分の1に。
そして、信は、この退却戦の中で、最も親しい仲間の1人を失うことになるのだった。
キングダム15巻のあらすじ

秦趙攻防戦5日目。これまでの戦局を大きく変えることになる人物が、ついに登場する。
秦趙攻防戦における超国軍の動きを陰で指示していたのも、超国三大天の1人とされる李牧だった。
趙国三大天とは、かつて中華全土に名を馳せた秦国六大将軍と、互角に渡り合える実力を持った名将たちのことである。新たな三大天には龐煖もその名を連ねている。
北の山民族・匈奴(きょうど)を討つために遠征していた李牧は、軍より先に、馬陽へ到着していたが、彼の軍が到着するのは、もうしばらく後のこととなる。
超国軍の大きな切り札が切られようとしている中、秦国軍もついに、総大将・王騎が前線にその姿を現す。
王騎の姿を見ただけで、秦国軍の士気は格段に高まり、いよいよ、両軍の最後の激突が始まろうとしている。
キングダム16巻のあらすじ

超国軍による馬央侵略から始まった、今回の秦趙攻防戦。
その激戦も、黒幕だった李牧が、4万もの軍勢を引き連れて現れることで、決着の刻を迎える。
敵の援軍の存在を読んでいた王騎は、短期決戦に持ち込もうとするも、李牧軍の到着の速さを見誤り、窮地に立たされることになる。
そして、この秦趙攻防戦の目的が、秦国への侵略ではなく、初めから王騎将軍を討ち取ることだったことが明らかになるのだった。
敗戦が決定的な状況にあっても、王騎は決して諦めることなく、味方に檄を飛ばす。
その姿は、まさに“天下の大将軍”そのものだった。
信は、王騎の姿を見ることで、自分が目指すものがどんなものであるのかを知る。
秦趙攻防戦編の見どころ
王騎の死
秦趙攻防戦の最大の見どころは、王騎の生き様です。
個としての武の力もさることながら、軍を統率する力、戦局を的確に把握し、軍略を仕掛ける知性。
そして、何よりも王騎自身の底の見えない存在感が、この男を天下の大将軍たらしめています。
そんな偉大な男が、まだ駆け出しの童である信に、大矛(意志)を託すシーンは、キングダム史上一の名シーンです。
飛信隊の活躍
これから秦国において、重要な戦力となる飛信隊の、初陣は秦趙攻防戦でした。
初戦は、首尾よく敵将の馮忌を討ち取ることに成功するのですが、武神・龐煖の登場により、いきなり壊滅的な被害を受けることになります。
しかし、この時初めて、信は戦で名を上げることの本当の意味を知ることになります。
まとめ
キングダムの単行本11巻〜16巻で描かれている秦趙攻防戦は、キングダム序盤の最大の見どころです。
その理由は旧時代の象徴の一つであった王騎が死に、李牧や蒙武、さらには信といった次の世代を担う者たちが、時代の手綱を譲り受けた瞬間でもあるからです。
王騎のように、底が知れない人物というのは、どうしたって注目してしまいます。
▶︎▶︎キングダム17〜24巻のあらすじ|山陽攻防戦〜軍師到着編の見どころ
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