
こちらの記事では、王翦軍を率いる王翦の能力値と、軸になる部下たちについてまとめています。
史実では、中華最強との呼び声の高い王翦軍ですが、キングダムの漫画の中でも、層の厚さを見せつけています。
亜光、麻鉱、田里弥、倉央といった優秀な部下が王翦に忠実に従っています。寡黙でありながら部下を惹きつける理由とは?
目次
王翦軍の軸になる部下
四人の主軸を担う部下を簡単に紹介します。
亜光将軍
王翦軍の武の象徴とされている将軍です。亜光将軍の強さがわかるシーンをあげるなら、ほとんどの人が次の二つをあげるはずです。
「心ゆくまで」
鄴を攻める前に、王翦は亜光将軍を含めた小隊で、鄴のすぐ近くまで偵察に向かいます。趙国の第二都市である鄴は李牧によって、大規模な改善が施されていました。そんな鄴を間近で見た王翦は次のように話しています。
「・・完璧だ。完璧な城だ。あの城は攻め落とせぬ。」
キングダム47巻・王翦のセリフ
珍しく王翦が手放しで、敵に賛辞をおくっています。
そして、その直後、王翦はまさかの行動に出ます。敵の偵察にいつ見つかってもおかしくない場所で、大きな地図を広げて戦略を練りはめたのです!
これには、さすがの王翦が連れて来た部下たちも「この場で軍略を練られるつもりか!?」と度肝を抜かれています。
しかし、亜光将軍だけは冷静を保っていたようです。案の定、敵の偵察に見つかり襲撃を受ける中で、「亜光、よいか?」と簡潔に聞かれただけで、「心ゆくまで」と返事をして、そのあとは、バッタバッタと敵を倒していきます。
武器を持った敵がすぐ背後にいるのに、王翦は振り向くこともなく地図だけを見て軍略を練ります。王翦がどれだけ亜光将軍の武の強さを信頼しているかがわかりますよね。
亜光将軍VS尭雲・馬南慈
李牧が馬南慈に授けた策略によって、亜光将軍は、尭雲と馬南慈という中華でも指折りの実力者を同時に相手取ることになります。
それぞれ単独で一騎打ちをしても、かなりの苦戦をしいられる相手を同時に相手にしなければならない状況で、亜光将軍は、屈することなく反撃を加えています。
麻鉱将軍
王翦軍の中で、最強の攻撃力を誇るのが麻鉱将軍が率いる麻鉱軍です。麻鉱将軍を慕う部下が練兵に練兵を重ねた結果です。
朱海平原に1日目では、楽華隊の陽動の後押しを受けて、趙国軍左翼に波状攻撃をしかけて一気に優勢に立っています。
田里弥
王翦軍の第三将が田里弥です。王翦と同じく寡黙な性格で、武の力よりも、知力を使った戦いを得意としているようです。
朱海平原では倉央と一緒に、中央軍に配置されています。この二人が終盤でどれだけ仕事ができるかで、勝敗の行方は変わるはずです。
倉央
王翦軍の第四将が倉央です。王翦軍では珍しい、大胆な性格をしています。主君の王翦に対しても、生意気な態度をとっていて、田里弥に咎められたりするほどです。
王翦の人選は、性格よりも、能力を重要視している表れですね。
倉央には、糸凌という大柄な女性がいます。羌瘣、カイネ、禍燐とならぶ、腕利きの女戦士です。その実力は、下手すれば羌瘣と同等かそれ以上の可能性すらあります。
王翦軍の史実での強さは?最強説も。
王翦軍の強さは、史記の王翦列伝の中に多く記されています。王翦に関わる物語だけで、一冊の本になっていることからも、王翦軍が上げた功績の大きさがわかりますよね。
王翦軍の主な功績をあげるとすれば、鄴攻めと、大国楚との戦いです。
この二つの功績がなければ秦国が中華統一することはなかったと言い切れるほどの大きな功績です。
史実においても、間違いなく名将であった王翦ですが、その源になっているのは、キングダムの漫画と同じく、武力ではなく知力を使った、軍略によるものだったようです。
ちなみに、王翦軍の主軸を担う四人の武将は史実では存在していません。実際には別の名前の有能な部下が王翦を支えていたはずです。
それにしても、特に第一将の亜光将軍と第二将の麻鉱は名前の響きからして、かっこいいですよね。朱海平原の戦いまで、王翦軍にスポットがあたることがなかったせいか、急に登場してきた感じですが、二人のファンが一気に増えていますよね。
王翦が部下を従えられる理由
王翦軍の主軸となる四人は、それぞれが独立して動いても十分な活躍ができる実力を備えています。そんな優秀な部下を率いてまとめるられるのは、何と言っても王翦に指揮力の高さと、カリスマ性があるからですよね。
王翦は、普段は兜をして、寡黙でもあるため、感情や心理がほとんど読めません。しかし、認めた相手は、たとえ敵であっても大切にしようとする意思が見られます。
また、これまで部下や敵に対する横暴な振る舞いは一切なく、名門の王一族の宗主にふさわしい器を見せつけています。
王翦軍の武将たちは、こういった王翦から信頼されているという事実が、自信と誇りになっているはずです。
キングダムの王翦の能力値
能力値
- 武力・・・93
- 指揮力・・・94
- 知力・・・97
- 黒野望・・・100
こちらは、キングダム公式ガイドブック覇道列記に記載されている能力値です。
武力〜信を上回る武力の持ち主〜
王翦が先陣を切って戦う姿はこれまでほとんどなく、敵将と一騎打ちをするシーンもありません。そのため、個人の武力がどれくらいなのかは、キングダムの漫画からは読み取ることは難しいです。
ちなみに、相対的に武力を推し量るのに参考になるのは、龐煖の武力が100。蒙武の武力は99。信の武力は91(+α)です。
90を超える時点で、王翦が一騎打ちをしても、そうそう負ける相手はいないことは確かなようです。ただ、最強かと言われれば、能力値だけで言えば間違いのようですね。
ちなみに、信の+αというのは、精神的な強さで能力の限界以上を引き出すという意味です。
知力〜六大将軍唯一の軍師・胡傷が認めた!〜
王翦の強さは、武力よりも知力に依るところが大きいようです。先ほど、一騎打ちのシーンがないと言いましたが、それだけ敵将を自分に近づけさせることなく勝利しているということですよね。
王翦の知力の高さを知る上で、最適なセリフがあります。
王翦は、その“軍略の才”だけで六将に割り込んでこれる逸材だと
キングダム46巻・昌平君のセリフ
このセリフを話したのは、昌平君ですが、元々は秦国六大将軍の胡傷の言葉です。
胡傷は、六大将軍の中で、唯一の軍師上がりの将軍です。基本的に一人一人が独自に戦う将軍たちでしたが、実際は、胡傷の戦略を元に戦っていたようです。
さらに胡傷は、現・秦国総司令の昌平君の軍略の師匠でもあります。
指揮力〜沈着冷静な指揮〜
王翦は、信や蒙武のように檄を飛ばして味方を鼓舞するようなことはしていません。
まるで戦場を上から俯瞰して見ているかのように、精確に状況を判断し、淡々と的確な指揮をとっています。
朱海平原での李牧軍との戦いでは、自ら乱戦に入り込みながら戦場の広い範囲に向けて陣形の指示を出しています。
さらに、兜で隠れていることもありますが、何が起きても動揺を微塵も感じさせません。
たとえ、どんなに苦境に陥っても、大将が怯まず、どーんと構えているだけで、部下は安心して戦うことができますよね。
王翦のポーカーフェイスは、元々の性格もあるでしょうが、そういった戦略的な面も兼ねているはずです。
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