王翦将軍の素顔と性格

こちらの記事では、キングダムの王翦将軍の素顔と性格について、漫画と史実の両方から考察しています。

キングダムで、王翦は自分の王国を作るという野望を持った危険人物として描かれています。

秦国の命運を握る重要な戦いで度々大きな活躍をしていますが、性格や素顔は謎の部分が多いですよね。兜に覆い隠された素顔はかっこいいんでしょうか?

スポンサードリンク

キングダムの王翦将軍の素顔はかっこいい?

王翦将軍は兜が顔の一部?

キングダムの王翦はいつも兜をしていて、素顔は一度も描かれていません。

大王の嬴政を始め、秦国の重鎮たちがいる論功行賞の場においても兜をしたままでしたよね。現代で言えば、マナー違反な気がします。

ただ、キングダムで描かれている論功行賞の場では、武将はみんな鎧をつけています。鎧が正装なら、兜も大丈夫だったのかもしれませんね。

キングダムの登場人物は目や眉毛が強調されている?

キングダムでは、眉毛と目が強調して描かれています。

実はキングダムに登場する人物の目や眉毛が大きい理由には意外な大物漫画家が関わっています。それはスラムダンクやバカボンドの作者である井上武彦先生です。

原先生はかつて、井上武彦先生と会った時に「目をもっと大きくした方がいい」というアドバイスを受けていたそうです。

王翦将軍の素顔はかっこいいのか?

王翦将軍は、目、眉毛、鼻を兜で覆っているので、素顔は想像できそうでできないといった感じですよね。キングダムで強調して描かれている部分でもあるので尚更です。

史実では、眉毛や目が整っていて、かっこいいように見えます。

キングダムの漫画では、息子の王賁がキリッと切り上がった眉毛と鋭い目を持ったイケメンです。王賁が母親でなく、父親の王翦に似ているとすれば、王翦も切り上がった眉毛をしている可能性は高いですよね。

また、口髭、あご髭も綺麗に整えられているので、意外と見た目には気をつかっていることがわかります。

王翦将軍が兜で隠したかったこととは?

王翦将軍が、常に兜をしている理由として、以下のことを予想しています。

  • 相手に心理や感情を読ませないため
  • 王族であることを隠すため

心理と感情を隠すためだった?

一つ目は、喜怒哀楽の表情を隠すことで、心理や感情を相手に見えにくくすることです。将軍どうしの心理戦の勝敗が戦の大局を決めることが多い中では、相手に心理や感情を読まれにくいことは優位に働くことが多いはずです。

顔全体を覆っているわけではないので、口元が緩んだりすることはありますが、目尻が隠れているので、多少わかりにくくなっています。

王翦将軍は、先陣を切って戦うタイプではなく、敵と中距離、遠距離にいることの方が多いので、それでも十分な効果が得られます。

王族であることを隠したかった?

二つ目は、秦国、もしくは他国の王族とわかるような顔をしているということです。史実では、王一族は名門ではありますが、王族であるという事実はないようです。

王翦将軍は自分の王国をつくるという野心を持っています。その背景の一つに、かつて一国の王族だった王一族が、再び名誉を取り戻すというものがあると面白いですね。

ちなみに、魏火龍七師に数えられ、麃公将軍との戦いで敗れた呉慶将軍は、秦に滅ぼされた小国の王族でした。

春秋戦国時代では、七国に絞られるまでは、数多くの国があったとされていますから、色々脚色することができます。

王翦将軍の性格と野望

戦場での性格と考え方

王翦将軍の戦場での性格がもっともよくわかるシーンの一つとして、山陽の攻防戦があります。

山陽の攻防戦で、王翦将軍は趙国三大天の廉頗と対峙しています。しかし、このとき地形的に優位な立場にあったにも関わらず、あっさりと全軍撤退を命じています。

王翦将軍は「絶対に勝てる戦にしか興味がない。」と話していて、いくら優位な地形をとっていても、兵力が同数で相手が廉頗となれば絶対に勝てるとは言い切れないと読んだんでしょう。

王翦将軍は、とても慎重な性格で、常に冷静な判断ができることがわかりますね。

ちなみに、王翦の引き際の後ろ姿を見た廉頗は、かつて六大将軍最強とも言われた白起を思い出したと話しています。

日常での性格と考え方

戦場を離れたときの王翦が描かれているシーンはほとんどありません。

印象的なのは、槍の訓練をする幼いころの王賁を見かけた王翦が、珍しく王賁に近寄って直接指導するというシーンです。

▷王翦と王賁の関係〜本当の親子ではない!?〜

普段は、会話すらほとんどないと王賁が語っているので、王翦将軍は日常でも寡黙な性格なようです。それでも、王翦将軍には優秀な部下が多くいるのは、カリスマ性と怪物じみた才能によるものなんでしょうね。

実は、兜をとると性格ががらりと代わり、めちゃくちゃ明るい性格になるという設定だったら、度肝を抜かれます!笑

「絶対に勝てない戦はしない。」を信条としていて、少しでも負ける可能性があれば仮病を使ってでも戦に出ることはしませんでした。

王翦将軍の野望

王翦には、自分を王とした国を作るという野望があります。そのため、敵味方関係なく、有能な武将を見つけると、戦の最中でも平気でスカウトします。

キングダムの漫画では、嬴政や昌平君も、王翦の野望には感づいていたため、実力で言えば大将軍にありながらも、王翦に大きな役割は与えなかった過去があります。

しかし、史実では、王翦に中華統一や、秦国に対してクーデターを起こす気はなかったようです。そのことを証明しているのは、王翦が楚の討伐に向けて遠征に出た時にとった行動です。

王翦は秦国軍のほぼ全軍にあたる60万もの大軍を率いて楚国遠征に出ていますが、その道中で5回も、秦国王都に報酬の確認をする使者を送っています。

「この戦いに勝ったら、本当に領土を与えてくれるんですよね?」という内容だったらしいのですが、これは「私には、秦に対してクーデターを起こす気はなく、ただ自分の領土で平穏に暮らしたいだけです。」という王翦の意思が込められています。

秦国軍の大半を率いているわけですから、その気になれば秦国に対してクーデターを起こすことだってできます。しかし、ちょっとでも怪しい気配があれば、すぐさま刺客が送り込まれるであろうことは、賢明な王翦なら十分わかっていたからでしょうね。

戦乱の世では、優秀な部下は大きな武器にもなりますが、それは逆に言えば、身近な脅威にもなりうるということですね。

最後までご覧いただきありがとうございました!

キングダム☆マイスターでは、

単行本の1巻〜最新刊までのあらすじや、

キャラクターごとの史実などに基づいたコラムを投稿していきます。

これからキングダムを読もうとしている人や、キングダムが好きな人にも楽しんでいただけるサイトを目指していますので、よければ応援よろしくお願いします!

▶︎▶︎キングダムのこれまでのあらすじ

スポンサードリンク