
こちらの記事では、キングダム583話で大きな話題になった「王賁が討たれてしまうのだ。」というあおりと、その結末について紹介します。
前日に信と王賁のそれぞれの檄によって、飛信隊と玉鳳隊が覚醒し、秦国軍がこの勢いのまま勝利するかと思ったところに、とんでもないことが起こります。
王賁が尭雲に討たれる!
キングダム583話では朱海平原の13日目の戦いが幕を開けます。
飛信隊と玉鳳隊が覚醒したことで、イケイケムードの秦国軍。
このまま一気に勝利するのかと思いきや、
583話、最後のコマに
「秦軍右翼に衝撃が走る。王賁が討たれてしまうのだ。」
というナレーションが、黒背景に浮かび上がりました。
週刊誌では実際にはこのあと584話まで1週間開くので、「え!?王賁が?死んじゃうの?」などと、さまざまな憶測が飛び交ったはずです。
キングダムは基本的には史実通りにストーリーが展開しているとはいえ、必ずしも同じであるとは言い切れず、原先生の思惑次第で事実が変わることだってありえます。
ヤングジャンプ本誌でキングダムを毎週読み進めている読者は、1週間を不安な気持ちで過ごしたことでしょう。
王賁と尭雲の一騎打ち
それでは、584話では実際にはどうなったのかというと、
王賁は尭雲との一騎打ちの末に致命傷を受けてしまいます。
致命傷を受けたとはいえ、王賁は尭雲の大矛による打ち下ろしを槍で受け止めています。しかも、その直前には王賁は尭雲の利き腕を槍で貫いています。
それでも、尭雲の一撃の重さに耐えきれず、馬ごと地面に叩きつけられてしまいます。
いかに王賁が腕力が強い武将ではないとはいえ、利き腕を負傷しながら、これほどの威力のある一撃をくらわせることができる尭雲が異常なんです。
王賁は、尭雲の腕を貫いたあと、すぐさまとどめを刺しにいいっていますが、そこを返り討ちにされたわけです。
普段は冷静な王賁も、この時ばかりはさすがに
「何っ!?」
と、大きく取り乱しています。
「賁様は命をかけて守るに足るお方だ」
尭雲の攻撃で、意識を失った王賁を、周りにいる玉鳳隊の隊員が命懸けて守り抜こうとします。
周りには、まだ敵の精鋭がいるため、脱出するには、こちらもそれ相応の犠牲を覚悟しないと無理そうです。
王賁を逃すために、最も体をはったのは、宮康(きゅうこう)でした。これまで、うまく力を抜くことで生き抜いてきた男が、初めて命懸けで戦います。
それは、「王賁が命をかけてでも、守るに値する人物」だったからです。
同じく、王賁を必死で守り抜こうとしたのは、関常です。
そもそも、王賁は一度は尭雲と、その配下の精鋭・雷雲による包囲網を一度抜けておきながら、関常を助けるために、自らまた包囲網の中に戻っています。
関常にとっては、自分を助けるために、王賁が致命傷を負ったことになるので、是が非でも、王賁を逃がそうとします。
そして、王賁がいない中で、必死に玉鳳隊を鼓舞し続けました。
関常が、王賁を討たれても希望を捨てずに済んだのは、王賁がこれくらいのことでくたばることはないと信じていたことと、秦国軍右翼にはまだ飛信隊が残っていたからです。
王賁が討たれ、信が右翼の大将に
右翼の大将だった亜光が討たれたことで、代わりに王賁が大将代理になることが濃厚でしたが、総大将の王翦からは何の指示もありませんでした。
左翼の大将の麻鉱が討たれたときは、すぐに蒙恬を大将に代えたにも関わらず、これまで、蒙恬と同じか、それ以上の功績を残している王賁が選ばれない理由は、
- 王翦と王賁の複雑な親子関係
- 王翦が朱海平原にいなかった
といったことが考えられます。
王賁は、王翦に認められることを、とても意識しています。それは、王翦と王賁が本当の親子ではないという可能性があるからだとも言われています。
そして、総大将の王翦は、朱海平原の戦いにおいて、途中からその場にいなかったのではという、衝撃的なことが推測されています。
このことは、まだ最新話になっても明らかになっていませんが、実際に王翦の姿は一切出てきていないため、可能性はゼロではありません。
王翦がどこか別の場所に向かったとするなら、可能性としてあるのは閼与です。
いずれにしても、王賁は秦国軍右翼の大将に選ばれることなく、戦闘不能になりました。
そして、この日の夜、右翼の本営を飛信隊の本陣に移します。
これはつまり、信が右翼の大将になったことを意味します。
王賁が史実で死亡するのはずっと先?
史実では、王賁がいつ、どのようにして死亡したのかははっきりとわかっていません。
ただ、「討たれた」という記録も残っていないことから、秦国が列国を滅ぼし、中華統一するまで生き残ったと考えられています。
そして、父親の王翦同様、天寿を全うした可能性が高いです。
王賁は、秦国が中華統一を果たす上で、燕、魏、代、斉の4カ国を滅ぼすという大きな活躍をしています。
キングダムは、秦国が中華統一を果たすまでを描くとされているので、王賁は最後まで生き残るはずです。
まとめ
キングダムの583話が、「王賁が討たれてしまうのだ。」というあおりで終わったことから、ヤングジャンプ本誌でキングダムを読んでいる読者の間に、大きな衝撃が走りました。
しかし、蓋を開けてみれば、王賁はかろうじで生きており、しかも、この後、奇跡の復活を遂げ戦場に復帰し、大きな武功をあげることになります。
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