楊端和の美貌と名セリフ

こちらの記事では、キングダムに登場する楊端和について紹介していきます。争いが続いた山界を統一し、「山の王」と呼ばれる存在が女性だったことも驚きですが、その美貌もさることながら、内面も魅力的です。

スポンサードリンク

楊端和の史実

基本的に史実通りに進められるキングダムですが、登場するキャラクターには架空の人物も少なくありません。

楊端和はというと、史実でも実在していた将軍です。

しかし、キングダムの作品では、絶世の美女として描かれていますが、実在した楊端和は男です。

楊端和に関する記述はほとんどなく、経歴はほぼ謎です。最も有名なのは、王翦、桓騎とともに、趙の第2都市である鄴を攻めたことです。

キングダムでも、同様に鄴攻めに参加していますが、主戦場とは離れた橑陽で、犬戎軍と戦っています。

楊端和は、作品中で犬戎の後裔とされていますが、史実でもその可能性はゼロではありません。

秦国軍は、さまざまな民族から形成されていました。犬戎は秦国の西方に居住していた異民族であったため、楊端和が秦国軍に属して戦ったとしても、不思議はないのです。

史実における、楊端和に関する最後の記述は、河内の兵を率いて、趙の王都・邯鄲を包囲したと記されています。

しかし、楊端和の最期に関してはまったく不明なようです。

キングダムの楊端和

キングダムの楊端和は、民族間で争いが絶えなかった山界を数百年ぶりに統一した山の王です。

女性ながらも、「地に飢えた死王」と呼ばれ恐れられる存在です。楊端和が、山界を統治するようになって、その力は大きく強まりました。

王弟の反乱の際に、助けを求めて現れた嬴政を、最初は祖先の怨念鎮魂のために、首をはねるつもりでしたが、嬴政の中華統一の野望と、その目を見て、一転して、「かつてない強固な盟を結ぶ!」と宣言します。

秦国の危機を幾度となく救う

かつての言葉通り、楊端和は、秦国が危機に陥ると、多大な犠牲を払ってでも援軍に駆けつけます。

王弟・成蟜の反乱で咸陽奪還に協力したことを始め、趙国が馬陽に侵攻してきた時、大きな別働隊の存在を知らせるため、わざわざ咸陽を訪れています。

もっとも大きかったのは、合従軍との戦いにおける、蕞(さい)での決戦で、陥落寸前にあった蕞を救っています。

この時、嬴政は楊端和に公衆の面前で頭を下げて感謝を伝えています。一国の大王が公の場で頭を下げるなど、この時代ではそうそうない出来事だったはずです。

楊端和の名シーンと名セリフ

個人的に好きなシーンを紹介したいと思います。

第3位「橑陽での犬戎との戦い」

犬戎の追撃にバジオウと共に追い詰められたシーン

策略により、窮地に陥った楊端和軍は、自らを囮とすることで、仲間の生存率をあげようとします。

近くにいた護衛はすべてやられてしまい、一人きりになってしまったところに現れたのが、バジオウでした。

しかし、楊端和の元へたどり着くために、バジオウも相当な無理をしていました。

そんなバジオウに楊端和は、「いつもお前に一番血を流させる」と謝まっています。それに対して、バジオウは「かまいません。そういう誓いを立てています。」と答えます。

バジオウが、「自分がどんな誓いを立てたのか、知りたいのなら今度ゆっくりとお話します」と話すのに対して、楊端和は「さして興味はないが聞いてやる」と、そっけない返事をします。

山界の王として、部下と親しい関係になることを避けようとしたのか、それとも照れ隠しなのか。少なくとも、本当に興味がないことはなさそうな雰囲気です。

作品中一番の美貌を持つ楊端和ですが、恋だとか愛とは無縁のような印象があります。

そんな楊端和とバジオウの関係に、主君と臣下よりも深いものが、少しだけ見えたシーンです。

第2位「列尾城を攻める前の檄」

楊端和率いる、山の民の軍は、いつも真正面から敵をねじ伏せます。

そこに高度な戦略はなく、城攻めにおいては、「城壁を登って、裏に回って内から門を開け、部隊を突入させて中を制圧する」とシンプルに考えます。

そもそも城壁を登ることが最大の難関なのですが、それをいとも簡単にやってのけるのは、山の民の異常なまでの士気の高さです。

その士気を何倍にも高めるのが楊端和の檄でした。

第1位「蕞の攻防戦に援軍として登場」

黙って貴様らは敗者として史に名を刻め

何と言っても、蕞の攻防戦で、陥落寸前の窮地を救ったシーンは、名シーンとして外せません。

蕞が攻められた時、楊端和たちは、北のバンコ族の討伐のために遠征中でした。

普通なら、援軍に駆けつけることすら見送る場面でしたが、八日かかる行程を七日で駆けつけてくれたのです。

山の民軍が現れたことで、李牧軍の全軍退却が決定的になると、殿(しんがり)として残った成常(しんせいじょう)は、部外者のせいで歴史が捻じ曲がったと怒りをぶつけます。

この時、楊端和が晋成常に向けて

「黙って貴様らは敗者として史に名を刻め」

と言い放ちます。

歴史に正しいも間違いもなく、あるのは勝者と敗者のみ。

常に、負けたら全てを失くすという戦いに勝ち続けて、山界の王になった楊端和の言葉の重みは別格です。

番外編:楊端和の優しさと意外な一面

「血祭りだ!」という号令が有名であることから、戦場では冷徹に振る舞いますが、戦場を離れると、仲間や部下に対しては、優しさを以って接します。

とにかく間に合ってよかった

蕞を助けに現れた時、大きな犠牲を伴っていたにもかかわらず、真っ先に、秦国のことを気にかけています。

「少し肩の力を抜け」

鄴攻めにおいて、作戦の本当の狙いを知る河了貂が、力み過ぎていることを察して、肩の力を抜く様に助言します。

「血に飢えた死王」などと呼ばれていますが、こういった気遣いができるくらい、普段の雰囲気はとても柔らかく、見た目の美しさもあって、男女問わず魅了されてしまいます。

バジオウが静かに息を・・

橑陽での犬戎軍と趙軍との戦いに勝利した後、シュンメンがバジオウの様子を報告にきた時、冗談で「バジオウが静かに息を引き取りました・・・」というと、「冗談です!」というシュンメンを、これでもかという程、足蹴にしてます。

仲間の犠牲を厭わず勝利を目指すとはいえ、バジオウだけはやっぱり特別な存在みたいです。

壁が楊端和に惚れているのは周知の事実ですが、その壁は「兵糧を焼かれた時、ブチ切れて首飛ばしてさらしてやろうかと思った。」と言われているので、その差は歴然です笑。

そもそも、バジオウも元々は、敵として現れて楊端和と1対1で戦って敗れた時に、「人の心を取り戻すなら仲間として迎えてやる」と許しています。

バジオウが、類稀なる戦闘能力の高さを持っていたということもあったのかもしれないですが、きっと孤児として孤独に生きてきたバジオウを気遣う心もあったはずです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

キングダム☆マイスターでは、

単行本の1巻〜最新刊までのあらすじや、

キャラクターごとの史実などに基づいたコラムを投稿していきます。

これからキングダムを読もうとしている人や、キングダムが好きな人にも楽しんでいただけるサイトを目指していますので、よければ応援よろしくお願いします!

▶︎▶︎キングダムのこれまでのあらすじ

スポンサードリンク