こちらの記事では、キングダム41〜45巻のあらすじを紹介しています。
キングダム41〜45巻では、黒羊攻防戦編が描かれています。
その見どころについても紹介したいと思います。
目次
キングダム41〜45巻のあらすじ
キングダム41巻のあらすじ
嬴政と呂不韋による、秦国の覇権をかけた闘いは、嬴政の勝利で終止符が打たれる。
新たな体制となり、昌平君が最初に目をつけたのは、黒羊丘だった。
天然の要塞となる地形を持つ黒羊丘を攻略するために、昌平君は、桓騎将軍と飛信隊を送り出す。
信をはじめ、飛信隊の隊員の多くは、桓騎軍に対して、恐怖や嫌悪感を抱いていて、味方内での統率に大きな懸念がある。
それでも、闘いの火蓋は切って落とされる。
この戦いは、趙軍との陣取り合戦。
5つある丘を、どちらが先に占領するかなのだ。飛信隊は、右翼に配置され、中央の一番大きな丘よりも奥に前線をしくことが目的となる。
キングダム42巻のあらすじ
黒羊丘の攻防戦2日目。
初日の失態を取り戻すべく、飛信隊は士気を高めて挑む。この日は、何としても中央丘よりも奥側へ、趙軍を押し込むことが最低条件だった。
そのためには、川の向こう岸に敵が陣取っている中での渡河を成し遂げる必要がある。しかし、橋も船もない状況下における渡河は、軍略においては“打つ手なし”だった。
軍略がないなら、力技しかないが、それでもこの状況を打開するには相手との戦力差が足りない。
厳しい条件の下、飛信隊の軍師、河了貂が取った戦略は、副長の渕を要としたものだった。これまで、同じ副長の羌瘣の影に埋もれ続けてきた男に、強烈なスポットが当たる。
キングダム43巻のあらすじ
黒羊丘の攻防戦4日目。
これまで全く姿を表そうとしない桓騎に対し、痺れを切らした慶舎は、自ら丘を駆け下り、飛信隊を攻撃する。
敵の総大将自らの攻撃を前に、飛信隊は壊滅の危機に陥るが、桓騎軍の主力の一つ、ゼノウ一家が現れ、戦局は逆転する。
一転して、窮地に立たされた慶舎を見て、紀彗軍が援軍として現れ、戦局は5分5分の乱戦となる。
冷静さを取り戻した慶舎は、丘の裏へと退却していくが、その姿を見た信は、中央丘の戦いを捨て、敵の総大将を狙うことを決断する。
キングダム44巻のあらすじ
黒羊丘の攻防戦5日目。
桓騎は、中央丘の占領を諦め、付近にある村を襲い始める。最初に、桓騎軍による虐殺の被害にあったのは、負傷した羌瘣を治療し、匿ってくれた村だった。
自分の恩人たちが、無残に殺された姿を目の当たりにして、激怒する羌瘣は、味方である桓騎軍の兵を斬り伏せ、その勢いで桓騎将軍の元へ乗り込む。
桓騎が、武器を持たない村人たちを虐殺していることを知り、信もこれに激しく怒る。
初日から続いた、桓騎軍と飛信隊の不和は、いよいよ取り返しのつかないところにまで達した。
キングダム45巻のあらすじ
黒羊丘の攻防戦に、いよいよ決着がつく。
中央丘を狙うことをやめ、なぜか付近の村を次々に襲っていく桓騎将軍の本当の狙いは、紀彗軍だった。
紀彗軍の本拠地である、離眼城は黒羊丘の近くにある。そのため、この戦いに超国軍が敗れるようなことがあれば、無事ではすまない。
しかし、桓騎は、この戦いが終わるよりも先に、離眼城を攻め落とし、城の中にいる民衆を虐殺すると脅すのだった。
今、紀彗軍が戦場を離れることは、この戦いにおける趙国軍の敗北を意味するのだが・・。
黒羊攻防戦編の見どころ
渕副長の渡河
これまで、ずっと羌瘣の活躍の影に埋もれ続けてきた男が、ついに大活躍します。
百人隊だった頃ならまだしも、3千にまで膨れ上がった飛信隊で、1人でも無双できる羌瘣と肩を並べることは、並大抵のことではできません。
渕副長自身も、自分が副長であることに疑問を持っていたのですが、飛信隊の命運を懸けた重要な任務を任せられることで、自分の役割に気づきます。
渕さんのように、一見、地味な人の活躍というのは、否応無しに胸がアツくなります。
羌瘣と桓騎が一触即発の事態に・・
羌瘣は、負傷した自分を看護してくれた老婆が、桓騎軍に虐殺されたことで、怒りに我を忘れ、桓騎の喉元に刃を突きつけます。
普段は冷静な羌瘣ですが、こういうときは、信よりも激情家かもしれません。
劉冬と離眼のお守り
紀彗軍の軍師であり、中核を担う劉冬は、2度も羌瘣と一騎打ちをします。
1度目の一騎打ちのときに羌瘣が拾った離眼のお守りを、2度目の一騎打ちの際に劉冬に返すシーンがあるのですが、劉冬の表情と、お守りを見るだけで、涙が込み上げてきます。
まとめ
キングダムの単行本41巻〜45巻で描かれている黒羊攻防戦は、桓騎軍と飛信隊の在り方の対比が強く描かれています。
登場したときから、野盗出身で異質な軍だった桓騎軍ですが、この黒羊丘の攻防戦で、また違った見方ができるようになります。
全体的な犠牲を減らすために、局所的にもっとも残虐な方法で敵を殲滅する戦い方を敢えてとっているとすれば、桓騎のやり方にも、少しだけ理解が示せそうです。
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