蒙恬の史実、悲劇的な結末

こちらの記事では、キングダムの蒙恬について紹介していきます。

蒙恬は史実でも、秦国に多大なる貢献をしました。蒙恬が成した最も大きな偉業といえば、万里の長城を完成させたことです。

そして、北方民族の侵攻に対して、何十年も牽制を続けて、その脅威から秦国を守り抜いています。しかし、その結末はあまりにも悲劇的なものでした。

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キングダムの蒙恬

蒙恬が、初めて登場するのは、山陽の攻防戦です。

玉鳳隊の王賁と同じく、新しい世代を担う将軍候補として登場します。

作中でも一、二を争う正統派のビジュアルを持っていて、作品の内外でたくさんの女性ファンを持っています笑

ただ、エリート一族にありがちな性格ではなく、犬猿の仲の信と王賁の間を取り持つなど、器の大きさを至る所で見せています。

また、軍師としては、昌平君に早くから認められ、武力も、信や王賁に引けをとりません。

力でくる相手の攻撃を、うまくいなして、かわし、カウンターを食らわせるのが、得意戦術です。

その才能は、秦国でも1、2を争う大将軍、騰にも認められています。

函谷関の戦いでは、騰軍の元に配属され、楚軍に囲まれて劣勢に追い込まれた時、王賁と共に臨時の五千人将に任命されています。

そして、巧みな騎馬術を駆使して、媧燐(かりん)軍の猛攻に耐え抜き、見事窮地を脱しています。

その後、朱海平原では、王翦将軍の元で、臨時の将軍に任命されており、この戦いの後に正式に将軍に昇格するのはほぼ確実です。

蒙恬の史実

蒙恬は、祖父に蒙驁、父に蒙武、弟に蒙毅を持っています。

元々は、司法を扱う文官でしたが、一族の意向で、武官になっています。エリート一族の子供らしく、文武両道で、武官に転向してからも、将軍に任命されるまで出世します。

秦が中華を統一した後は内史に任命され、都の長にあたる地位を得ています。

その後は、30万の兵を率いて、北方遠征にあたっています。

秦国によって、中華は統一されたものの、依然として、匈奴のような北方民族の脅威は残っていたからです。

万里の長城を完成させる

秦国が中華統一する以前にも、趙国や燕国によって、北方民族の侵略から領土を守るために、防壁を築いていました。

蒙恬は、これらの元々ある防壁をさらに強化することで、万里の長城を完成させるのでした。

万里の長城の完成には、長い年月がかかっていますが、この間も蒙恬が、北方民族に対して牽制を続けたおかげで、完成間際になると、蒙恬に攻撃をしかけてくることもほとんどなくなっていたそうです。

蒙恬の悲劇的な結末

現代にまで残る、万里の長城を完成させるという、歴史的な偉業を成し遂げたにもかかわらず、蒙恬は、悲劇の結末を迎えることになります。

かつて、蒙恬の弟の蒙毅が、大罪を犯した趙高に死刑判決を下しますが、始皇帝がこれを棄却しています。

始皇帝のおかげで助かったものの、趙国はこの件で、蒙毅だけでなく、蒙一族を恨むようになります。

そして、始皇帝が病気により、突然崩御した後、悲劇が怒ります。

李斯(りし)と手を組んだ趙高が、北方に遠征中で、始皇帝が崩御したことをまだ知らない蒙恬に、始皇帝になりすまして、偽の命令を出して、自害に追い込むのです。

将軍になるほどの才能の持ち主が、なぜこのような罠にかかってしまったのかは謎ですが、いずれにしても、蒙恬は、これまでの偉業に対して、あまりにもひどい仕打ちを受けてこの世を去ってしまったのです。

また、蒙毅も、趙高たちの策略によって、捕まり、処刑されてしまいます。

たとえ、中華から戦争はなくなっても、こういった権力争いまではなくなることはなかったようです。

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